惑星
キロン
傷ついた癒やし手。最も深い傷が、やがてあなたの贈り物になる場所。
キロンは小惑星(現代占星術では惑星的に扱われることもある)で、核となる傷と他者を癒やす力を示します。チャート内のキロンの位置は、深い痛みを経験しやすい領域を表し、その傷が完全には消えなくても、同様の課題を抱える人を助ける知恵へと変わっていきます。
例
第10ハウスのキロンは、キャリアや公的イメージに関する傷を示す一方で、仕事を通じて他者を癒やす可能性も示します。
文化的背景
キロンが発見されたのは1977年で、人間性心理学やサポートグループ、ホリスティック医療が広がった時代と重なります。毒矢で傷つきながらも偉大な治療者・教師となったギリシャ神話のケンタウロスにちなみ、その神話は占星術的意味と見事に一致します。
有名な例
オプラ・ウィンフリー(第5ハウスのキロン)は、幼少期のトラウマや虐待体験を、メディアを通じた癒やしのキャリアへ転換しました。自身の物語を語りながら他者の脆弱性を受け止める力は、「傷ついた癒やし手」の典型です。
豆知識
「キロン・リターン」はおよそ50歳前後に起こり、キロンが出生位置へ戻ります。この時期は癒やしの危機や突破が起きやすく、中年期に中核の傷と向き合い統合する契機になることがあります。